香りのノート

こんにちは。
Relaxation Therapist みえこです。

ノート

精油には「ノート」というものがあります。
この「ノート」とは、蒸散速度のこと。精油の香りがどのくらい長持ちするか。ということです。ノートは「トップ」「ミドル」「ベース」の3つに分けられます。本やネットによっては、「トップミドル」や「ミドルベース」とさらに細かく分けていたりもします。

ノートは、同じ精油でもロットによって変わったりもしますので、あくまでも目安です。自分のフィーリングを大切にしてくださいね♪

パウチャー

ノートについては、たくさんの報告がありますが、現在最も参考にされているのがパウチャーさんが数値化した分類表です。

英国人調香師パウチャーさん( W.A.Poucher )。室温16度の条件でムエット(試香紙)に香りをつけて、香りを感じてから消えるまでの持続時間を、人間の嗅覚を頼りに数値化。パチュリの香りが100日持続するため、パチュリを100と決めて、これを基準に他の精油の持続日数を数値化しています。1日以内に揮発してしまう香りは「1」としています。

トップノート

3つのノートの中で、1番早い揮発速度です。ブレンドをしたら、1番最初に感じられる香りで、2時間程度香りを楽しむことができます。

パウチャーでは、1〜14日のもの。

【トップノートの精油】
柑橘系、アカマツ・ヨーロッパ、カモマイル・ローマン、カユプテ、シトロネラ・ジャワ、ジュニパー、スターアニス、セージ、タイム・チモール、ティートゥリー、ニアウリ・シネオール、バジルパルマローザホーウッドマジョラム、ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・ラディアタ、ラヴィンツァラ、ラベンダー、リトセア、レモングラス、ローレル、、

ミドルノート

トップノートの後に香ってくるのが、ミドルノートです。2〜4時間程度香りが持続します。
ミドルノートは、ハートノートとも言われ、ブレンドの軸になる香りです。

パウチャーでは、15〜60日のもの。

【ミドルノートの精油】
アトラスシダー、イランイラン、ウィンターグリーン、オレガノ、カモマイル・ジャーマン、クラリセージ、クローブ、サイプレス、シダー、シナモン、ジャスミン、ジンジャー、ゼラニウム、セロリ、タイム・サツレオイデス、タナセナム、ブラックスプルース、フランキンセンス、ペパーミント、ヘリクリサム、ユーカリ・レモン、ローズ、ローズマリー、、

ベースノート

1番揮発速度が遅いのがベースノートで、6時間以上香りが持続します。ブレンドのベースとなる香りで、加えると深みのある香りになります。

パウチャーでは、61〜100日のもの。

【ベースノートの精油】
サンダルウッド、パチュリー、ベンゾイン、ミルラ、ロックローズ、、

賦香率

 

香水

賦香率

15~25%

アルコール / 精製水

95~100% / 0~5%

持続時間

5~7時間

オードパルファム 10~15% 95~90% / 5~10% 5時間
オードトワレ 5~10% 80~85% / 15~20% 3~4時間
オーデコロン 3~5% 75~80% / 20~25% 1~2時間

市販の商品では、香水はトップ・ミドル・ベースノートを15~25%・30~40%・45~55%。オードトワレはトップ・ミドル・ベースノートを50%・30%・20%。この割合で組み立てられたものが多いようです。
この香水の割合は、香水歴史で偉大な調香師として知られているジャン・カルル(Jean Carles)が考え出したものです。

ブレンドのバランス

一般的に1番バランスが良いと言われているのが『 トップ:ミドル:ベース = 4:4:2 / 3:5:2 』!!

精油をブレンドするときには3つのノートをバランスよくブレンドすることで、香りの変化を長く楽しめますよ◡̈♡

ホーウッド

こんにちは。
Relaxation Therapist みえこです。

今日は「ホーウッド」についてご紹介いたしますᐠ( ᐛ )ᐟ

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Howood
(和名:芳樟)
学名:Cinnamomum camphora CT (Linalool)
(キンナモムム・カンフォラ)
科名:クスノキ科
ノート:トップノート
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な産地:中国
香りの特徴:ウッディ+ちょっとフローラルな甘い香り
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ホーウッドとは

ローズウッドが絶滅危惧種になり、そのピンチヒッターとして登場したのがホーウッドです。

樟(クスノキ)からはカンフル剤の”カンファー”が採れます。樟よりも葉・花・実が小さいのが特徴です。葉をつける密度がとても高いため、騒音軽減のために街路樹として活用されています。

学名「Cinnamomum camphora」は、ラヴィンツァラと同じ!!元々は同じ品種の植物なのですが、産地の違い(育つ環境の違い)で成分が違う精油が採られます。

ホーウッド 学名の由来

Cinnamomum
[ギリシャ語] kinnamomon(シナモン)

camphora
[ラテン語] camphora [マレー語] kapur(白亜)
白亜にカンファーの結晶が似ているため。

ホーウッドの主な成分

モノテルペンアルコール類
・リナロール

ホーウッドの主な効果・効能

☆抗菌作用
☆皮膚強壮作用
☆収斂作用
☆抗真菌作用
☆抗ウイルス作用
☆強壮作用
etc..

ホーウッドと相性の良い精油

ラベンダー、ローズマリー、ローズ、ローズウッド、、

皮膚強壮作用!!美肌にバッチリですね◡̈♡

パルマローザ

こんにちは。
Relaxation Therapist みえこです。

今日は「パルマローザ」についてご紹介いたしますᐠ( ᐛ )ᐟ

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palmarosa
学名:Cymbopogon martini
(キンボポゴン・マルティニ)
科名:イネ科
ノート:トップノート
抽出部位:全草(根以外)
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な産地:ベトナム、インド、ネパール、マダガスカル
香りの特徴:バラに似た甘いフローラルな香り
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パルマローザの禁忌事項

ゲラニオールに子宮収縮作用があるため、原則として出産時以外の妊婦さんには使用しないようにしましょう。

パルマローザとは

草丈80~100cmの多年草。花が咲く前に収穫して、葉を完全に乾燥せると精油の収油量が多くなります。

インドの伝統医学・アーユルヴェーダでは、熱や感染症(特に胃腸)の治療薬として古くから使われていました。そのため、パルマローザは別名「インディアンゼラニウム」とも呼ばれています。
大腸菌を5分で死滅させる力がある!ということが解っています。

パルマローザ 学名の由来

Cymbopogon
[ギリシャ語] kymbē(小舟)pōgōn(ひげ)

martini
イギリス陸軍大将の名前

パルマローザの主な成分

モノテルペンアルコール類
・ゲラニオール
エステル類
・酢酸ゲラニル

パルマローザの主な効果・効能

☆鎮痛作用
☆抗菌作用
☆免疫刺激作用
☆抗真菌作用
☆リンパ排液作用
☆神経強壮作用
☆心臓強壮作用
☆子宮収縮作用
☆瘢痕形成作用
etc..

パルマローザと相性の良い精油

イランイラン、ゼラニウム、ローズ、ローズウッド、ネロリ、、

ゲラニオールたっぷりのパルマローザは収斂や皮膚弾力回復、抗真菌作用があるので、美肌にバッチリですね◡̈♡