分子 / 原子 / 元素

前回の有機化合物や無機化合物、
全ての物質は、何からできているのでしょうか??

 

水や食べ物、木、紙、プラスチック、そして人間などの生物など
私たちの身のまわりにある物質をミクロで見てみると
どんな物質も 小さい粒々 が集まってできています。

この粒々が 分子
分子の原料が 原子
そして、この原子の種類が 元素 です。

 

原子

自然界を構成している原子は約100種類あります。
原子は 陽子中性子電子 の3種類の粒でできています。

原子の中心には、陽子と中性子でできた 原子核 があり、原子核の周りを電子がグルグルまわっています。

 

 

原子核の中にある陽子は、プラスの電気を帯びています。
そのため、陽子同士が隣り合うと反発してしまいます。磁石と同じですね!
中性子は陽子をくっつける接着剤のような存在です。なので、中性子は陽子よりも多くついてることもあります。
陽子と電子は、プラス・マイナスで引き合わさっているので、同じ数になります。

原子の特徴を決めるのは 陽子 です。
なので、陽子の数が「原子番号」になります。

 

元素周期表

「水兵リーベ僕の船 七曲がるシップスクラークか…」
この語呂合わせ、懐かしいですよね⛴
これは、陽子の数の順に並べている表だったんですね〜

 

精油の化学だと、水素(H)・炭素(C)・酸素(O) の3つがほとんどなので、必ず覚えましょう!!

 

元素と原子

分子の原料が原子原子の種類が元素
何が違うの??と質問をいただくことがあります。

例えば「水」
水は、水素(H)2つと、酸素(O)1つでできていて、[ H₂O ]と表すことができます。

ここから、水は2種類の元素、3つの原子からできている。と表現できます。

 

質量

原子の重さも、その原子の特徴を決めるとても重要なポイントです。

  質量(g) 質量比
陽子 1.673×10-24
中性子 1.673×10-24
電子 9.109×10-28    1/1840 

電子の質量は陽子・中性子に比べて、微小です。
なので原子の重さ(質量)を考えるとき、電子は無視してOK✨
そして、中性子が多めについた場合もありますが、計算では、平均の質量数(原子量)を使います!!

ここまでの まとめ

分子 = 原子 + 原子 …
原子 = 原子核 (陽子+中性子) + 電子

原子核 陽子 :原子の特徴を決める粒
        陽子の数=原子番号
        (➕)の電気を帯びている
    中性子:電気を帯びていない

電子
:(➖)の電気を帯びている
    陽子と同じ数存在している

陽子の数 = 電子の数

陽子 + 中性子の数 = 質量数

 

原子 表示方法

原子の表示方法にもルールがあります。
・質量数は元素記号の左上
・陽子の数(原子記号)は元素記号の左下

 

Q

では、次の表記は何の元素で、陽子・中性子・電子の数はわかりますか??

 










 

A:炭素 / 陽子 6個 / 電子 6個 / 中性子 6個

「陽子=原子番号」でしたね!なので、陽子は6個です。
そして、「陽子の数=電子の数」なので、電子も6個。
「質量数=陽子の数+中性子の数」なので、12−6=6で中性子も6個です。

 

 

身の回りにある物質は、すべて原子が集まってできたものでしたね!
では、なぜ原子は集まっているんでしょう??

つづく

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